ケジメの一言-ちはやふる第十五首感想

ちはやふる第十五首の感想です。
机くん抜きでの準決勝~千早のスランプ~勝利、の回。



◆ケジメの一言◆


久々にモロ少年マンガっぽい回ですね。
千早ピンチ⇒太一のアドバイス&机くんの登場⇒千早復活⇒勝利
スカッとする構成になってます。

この流れの中でかるたの描写に力が入っているシーンが2箇所。
絶対に取れるはずの「ちは」を取れないところと
「かく」をとんでもない速さで取るところ。
ピンチとチャンスで1つずつ
力の入ったコマが出てきてメリハリがついています。

3巻全体の感想でも書いた通り
コマ割を工夫して読者の視線を走らせることによって
スピード感を出しているのがいいですね。
スカッとする構成を引き立てています。



この回は、準決勝が終わった後の話の畳み方も見所ですね。


まず試合を終えたかなちゃんが机くんのところへ走ってきて
声をかけるシーン。

「私たちがなかなか勝てないの当然じゃないですか」
「タコができるまでがんばりましょうよ」

まだチームに復帰することを躊躇っていた机くんが
この言葉で笑顔になり、復帰の決定打となる。

机くんがかなちゃんから声をかけられて笑顔になったのは
机くんの悩んでいたことが一気に解消されたからだと思います。
第十四首の感想で、机くんが試合を放棄したのは
①努力したのに勝てない
②誰も慰めてくれない
③捨て駒にされて悲しい
④かなちゃんに先を越された
からだと書きました。

かなちゃんの言葉で①~④すべて解消されたと思うんです。
つまり「私たちが勝てないの当然じゃないですか」の一言で
①努力したのに勝てない悩みと
②誰も慰めてくれない悩みが
解消されますよね。
それから「タコができるまでがんばりましょうよ」は
これからも‘初心者仲間として一緒に頑張ろう’ということなので
③捨てゴマにされて悲しい(=仲間扱いされてない)という悩みと
④かなちゃんに越された(=置いてかれた)という悩みが
解消されます。

さりげない言葉ですべての悩みを解消してしまうかなちゃん。
やっぱり人間ができてますよねー。


そして、机くんは笑顔を押し込めてケジメをつけます。
かなちゃんに「初勝利おめでとう」、みんなに「ごめん」と言う。

「初勝利おめでとう」は個人的にツボでした。

机くんはケジメのつけ方が分かってますね。

多分ここはみんなに謝るより前に
かなちゃんに一言言わなくちゃいけない場面なんだと思うんです。
というのは、机くんの問題行動は、試合放棄のほかに
かなちゃんが手加減で勝てたと馬鹿にしたこともある。
かなちゃんには他のみんな以上に迷惑かけてるんですよね。
しかも、そのかなちゃんが誰より先に
‘これからも仲間としてやっていこう’と言ってくれている。
だからまずはかなちゃんに一言言うのがケジメだと思うんです。


で、そのケジメの一言が「おめでとう」なのもいいですね。
この「おめでとう」には2つ意味があると思うんです。

1つはシンプルに、かなちゃんを馬鹿にしたことを撤回して
勝利を称えるという意味。

もう1つはかなちゃんのメッセージに応える意味。

机くんが十四首で素直に「おめでとう」と言えなかったのは
仲間意識がなくなってしまったからです。

裏を返すと、机くんが「おめでとう」と言ったということは
かなちゃんへの仲間意識が復活したということ。

かなちゃんの「タコができるまでがんばりましょうよ」
=これからも仲間としてやっていきましょうよ
というメッセージに対し「おめでとう」というセリフ
=仲間としてやっていきたいという思い
と机くんが応える形になっている。

ここの場面「おめでとう」の一言で問題が一気に解消しています。

秀逸なセリフだと思います。



それにしても、この仲直りの場面で
千早はぐーぐー寝ているんですよねー。
そうすると机くんは千早の起き抜けにもう一回
「綾瀬もごめん」とか言ったのかなー。
そのやり取りを想像するとちょっと笑えますね。


~ケジメの一言~




漫画『ちはやふる』

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