英雄プレッシャー-ちはやふる第五十五首感想

ちはやふる第五十五首の感想です。
東京都予選VS西高、の回。

超ひさびさの各話感想。

ヒーロー願望の強い筑波くんが主役です。



◆英雄プレッシャー◆


・“下の句かるた”が邪魔になってる……

弟たちが見てるからかっこいいところを見せたいのに
弟たちが見てるから硬くなってしまう筑波くん。

そんな彼が最大のミスを犯す。
「しのぶれど」と聞いて
下の句「しのふることの」の札(上の句は「たま」)に触り
お手つきしてしまう。

これのどこが最大のミスなのか
何がほかのお手つきと違うかというと
下の句かるたのせいでミスしたことがまずいんですね。

下の句かるたは筑波くんにとって心の支えです。
競技かるたは初めてのくせに妙に自信満々なのは
下の句かるたで負け知らずだったからです。

そんな筑波くんにとって
下の句かるたが原因で失敗したというのは
自信が根底から崩れることを意味します。
だから筑波くんはものすごく凹むんです。



・頼れる先輩たち

しかし、そんな筑波くんも千早たち2年生のおかげで
持ち直します。

きっかけは自分がA級相手に惜しいところまで行ってると感じたこと。
これによって筑波くんは
自分の先輩たちがいかに凄いか気づくのですが
一連のコマが良い味出しています。

「綾瀬先輩のほうが全然速い」というコマで
千早がコマの中にズズッと出てきます。

そして「西田先輩のほうがもっと強い」というコマで
肉まんくんもズズッと出てきます。

そこでハッと気づく筑波くん。
先輩たちがどれだけ頼れるのかに気付きます。
次のコマで、ズズズッと机くん&太一が出てきます。

このズズズ感がぼくは大好きで
ここの一連のシーンは何度も読んでしまいます。

最後の4人揃ったコマがいいんですよ。
下からのアングルというのが1つのポイントですね。
こんなに頼れるやつらだったのか!!と
画から伝わってきます。
あごに手を当てている机くんが特にかっこいい。

先輩たちがものすごく頼れる存在だと分かって
筑波くんは復活します。

それまでは‘自分がヒーローでいなきゃ’という考えに
とらわれすぎていました。
が、ヒーローがたくさんいることに気づいて
普段の自分を取り戻すことが出来たのでしょう。

「先輩たちがいる」という言葉に含まれる
安心感が好きです。




・英雄プレッシャー

この回、「弟たちが見てる」というセリフが2回出てきます。

1回目は「弟たちが見てるんだ」→だから頑張らないと
自分を励ますためという前向きな面も見られます。

2回目は「弟たちが見てる」→だからプレッシャーという流れ。
マイナスな意味で使われています。

弟たちが見ているせいで
筑波くんは、ヒーローでなければ(勝たねば)と
プレッシャーを感じてしまっているのです。

誰よりも味方である弟たちの存在が
マイナスに働いています。


そして、試合が終わり、実力どおり試合に負けてしまった筑波くん。
そんな筑波くんのところに弟たちが駆け寄ってきた!!

かっこ悪い兄でも見捨てられていなかった?!

かと思ったら、弟たちが向かった先は
残念ながら千早のところでした。

誰よりもかっこよかったのは、綾瀬先輩。
誰よりもかっこ悪かったのは、自分。

もはや弟たちのヒーロー失格・・

と自身で感じたのでしょう。
筑波くんは涙を流しかけています。

しかし!弟たちが千早に言った言葉は
「でも!!うちのお兄もすぐに追いつくから」
「お兄はすごいんだから」でした。

筑波くんは、強い姿を見せていないと
弟たちにヒーローだと思ってもらえない
という思いがありました。

しかし、弟たちにとって
いま弱くてかっこ悪くても
筑波くんはなにがあろうとヒーロー
永遠にヒーローなんでしょうね。

やはり誰よりも味方な弟たちでした。

~英雄プレッシャー~




漫画『ちはやふる』

 1巻~4巻(一首~二十三首) 各話感想 目次

 5巻~8巻(二十四首~四十七首) 各話感想 目次

 9巻~12巻(四十八首~六十八首) 各話感想 目次


アニメ『ちはやふる』

 アニメ『ちはやふる』 各回感想 目次



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この記事へのコメント

アロイジア
2013年01月25日 21:13
私も多兄弟の長女だったんで、この回の筑波くんの気持ちが、ホンっト~に良く分かりました。
ヒーローでいたい、ヒーローでないと!のプレッシャー、幻滅されたらどうしょうという恐怖。
そのために私もメッチャ努力しまくったなぁ、何でも。
そして私もあることで大挫折して、あぁ、これで兄弟や友達にガックリされるな、私なんて価値がないな、なんて落ち込んだり。でも拍子抜けするほど、そんなことにならなくて、(むしろ人間らしくなったと歓迎された?)、以来、肩の力が多少抜けました。
だから、この回の筑波くんには感情移入しちゃいました。
お兄が来たから大丈夫だぞ、の挿入エピソードは短いのにホロリ。
筑波くんが偉いなと思うのは、頼りになる先輩をきちんと認められること。我こそはヒーローってタイプは、自分以上の人を見ると、ケッとか思っちゃいませんか?(笑)

あのシーンの机くん、ホントにかっこいい!

更新、ありがとうございます!新ページへの移行、ニブイから、なかなか気付かなかったです~。良かった、気付いて。
千早太夫
2013年01月26日 07:38
さっきアニメの第3首を見たばかりなので、この記事がアニメの感想か、原作の感想か、読んでいるうちに一瞬わからなくなりました(笑)。原作の感想ですよね。

アニメ感想のコメントは、いずれそちらに書かせていただくとして、神場さん、ついにアニメの進行が神場さんの各話感想に追い付いてしまいましたよ!由々しき事態です!(プレッシャーやめい)

冗談です。本業も記事引っ越しも御多忙のところ、いつも面白い記事をありがとうございます。
今後も是非マイペース第一で楽しませてください。

この人、A級?…からの流れ、良いですよね。上級生メンバーの強さがよく表現されています。
千早の連続完封も最高にキモチイイ。
でも、最初にここを読んだときには、まさか全国優勝するほどとは思わなかったけど…。
2013年01月27日 22:14
アロイジアさん、気付いてもらえてよかったです!

突然ブログの管理画面に入れなくなってしまい、ちゃんとした告知も出来ないまま新ブログに移行しました。

アロイジアさんの思い出話、ホロッと来ました。多兄弟の一番上の人はこういう気持ちになりやすいんですね。

そうかぁ、筑波くんは問題児ながら、人を受け入れる感性はしっかり持っていたわけですね!

2013年01月27日 22:14
千早太夫さん、こんにちは!

そうなんです、次回には抜かれてしまいます。マイペースに進めるしかないですね。

千早、かっこいいんですよね。千早がドアップで払ってるコマは、今までの取りの中でもトップクラスにかっこいいです。

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