千早のこつん?について-アニメ第20話感想補完

アニメちはやふる20話を見て
千早が太一のおでこにこつんとするシーンが抜けてる!
どうして原作と変えたんだ!
と感じた方が少なからずいらっしゃるかと思いますので
その点について少しだけ。


原作の該当シーンはここです。


画像



団体戦で優勝した後
病院で診察を受けてホテルに戻ってきた千早が
間違えて男子部屋のドアを開けてしまい
そこに寝ていた太一の姿を見つける。
慌てて引き返そうとするが
これまで一緒に戦ってきてくれた太一への思いが
千早を部屋に留まらせた。

その流れの中で
千早は太一の頭に自分のおでこをこつんとした
・・・ようにも見えます。

原作の上記シーンをこう読んだ方を
ネット上で多く見かけました。

ぼく自身、違和感を覚えつつも
太一に頭におでこをこつんしたシーンであることを
明確には否定できていなかったのです
(旧ブログ16巻感想のコメント欄で
 モゴモゴと歯切れの悪いことを書きました)
が、あらためて原作を見て
ある程度整理して説明できる気がしてきたので
この記事を書きました。


最初っから頭にこつんではないと分かっていた人にとっては
何を当たり前のことを・・って感じでしょうから
読み飛ばしてください。



まず、見ればすぐ分かることから。
「こつん」だと思われがちなこのシーン。
実は「ごつん」です。

結構重めな擬音語が使われています。

千早が太一の頭におでこをぶつけたのだとすると
千早はそれなりの勢いで頭突きをかましたことになります。

いくらなんでも寝ている太一に頭突きはかまさないだろうし
そこまでしたらいくら疲れている太一も起きるでしょう。



じゃあこの「ごつん」は何なのかといえば
アニメが正解で、太一の肩におでこを当てたことの表現。

千早の姿勢を見てください。

上のコマでは
千早の体は太一の頭の方向に正対しているのに対して
真ん中のコマでは斜め(肩側)に向かっています。



ほかにも根拠はあります。
千早と太一の頭が接触しているシーンが描かれていない点。
さきほどの画像をもう一度見てください。


画像



真ん中のコマ、ごつんという吹き出しがあるのに
頭と頭は接触していません。

「ごつん」が千早と太一の頭が接触したときの擬音語だとすると
漫画の表現の仕方としては不自然。



小さなことですが
「ごつん」という吹き出しの位置。
頭と頭が接触したのなら
吹き出しの位置はもうちょっと頭寄りになるはずです。



さて、最初っから太一の肩だと分かっていた人からすると
どう見たらこれが頭と頭が接触したように見えるの?
ってところでしょうが、2つの理由があると思います。

1つは、上のコマ。
千早が太一の頭を見つめているコマがある。
そうすると、自然な流れとして次のコマでは
千早の体(頭)がそっちの方へ動くものと
読者は想像します。
だから、頭と頭が接触したのだと思うわけです。

2つめは、真ん中のコマ。
原作は少し遠近の見せ方に失敗していて
千早の頭が太一の肩に届いていないようにも見えてしまう。
千早の左腕の角度や左足の向きの関係ですね。

というわけで頭と頭が接触したように思うのも無理もない話。

とはいえ、このシーンが太一の肩にごつんしたシーンであることは
動かないと思いますが、いかがでしょうか?


漫画『ちはやふる』

 1巻~4巻(一首~二十三首) 各話感想 目次

 5巻~8巻(二十四首~四十七首) 各話感想 目次

 9巻~12巻(四十八首~六十八首) 各話感想 目次


アニメ『ちはやふる』

 アニメ『ちはやふる』 各回感想 目次



トップページへ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 8

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い

この記事へのコメント

千早太夫
2013年06月03日 20:46
神場さん、参りました。さすがです。一生ついていきます。m(__)m

いちいち、仰るとおりです。私、アニメ2期が決まった1年前から、何十回もこのシーンを読んでいながら、千早のからだの角度に気づきませんでした。

成程、たしかに肩にぶつかっていますね。
それにしても、なんでこんな勘違いを…。

自分で思うにおそらく、頭と頭のぶつかり合いは2人の関係の深さを思わせるので、団体戦で大活躍の太一に、少しでも千早からの御褒美をあげてやりたい…という無意識の思いが、頭と頭だという思い込みに繋がったと思います。
はつしお
2013年06月03日 21:05
神場さん、いつもながら明快な分析ですね。
手元にコミックスが無いので、「頭と頭がぶつかった描写は無かったと思うけど…」と微妙な記憶のまま、「頭と肩かな」、「膝と床?いや、この部屋は畳なのか?」とか、「ま、自分ならこの流れでは肩に頭をつける(当てる)ようにするな」なんて考えて流して来てたんですが。そんな大議論になっていたとは予想外でした。
はる
2013年06月04日 01:27
なるほど~!「ごつん」はなぜ「こつん」ではないのか不思議に思っていましたが、寝ている太一の額へ「ごつん」はしないよという作者の描き分けだったのですね。
「ごつん」はアニメ版、千早による太一への頭突きにぴったりな重量感のある擬音ですが、まさか…まさかそんな解釈であの様なシーンになった訳ではないですよね(苦笑)
それはそうと、千早の体の向きが変化していることは神場さんのご指摘通り分かりづらかったです。
私は、この微妙な三角関係も売りの作品の中盤で、彼氏ではない異性の額にヒロインの額をくっ付けることはしないだろうという疑問から何とか間違いに気付けましたが、最初は額と額だと誤解していました。
2013年06月09日 01:13
千早太夫さん、こんにちは!

いや、これ見間違えても全然おかしくないですよ。
「騙し絵」のようなもので、ある部分に目のピントを合わせるとこう見えて、違う部分にぴんとを合わせると違うように見える。そんな画になってしまっているし、ストーリー的にも頭と頭のこつんを期待してしまうような流れですしね。

ぼくもこんな風に語ってますけど、先日のアニメを観るまでは、なんとなく違和感を感じていたという程度でしたし。

神場@管理人
2013年06月09日 07:24
はつしおさん、こんにちは!

議論が起きていたかどうかも分からず、一人で問題提起して勝手に自己解決したのを記事にした感じです。
楽しんでもらえたようで、良かったです!

神場@管理人
2013年06月09日 07:42
はるさん、こんにちは!

体の向きは、あえて注目して見ないと分かりませんよね。
こつんかごつんは作者があえて描き分けたか分かりませんが、頭だったらやはりこつんでしょうね。
ぼくもはるさんと同じで、最初の違和感は、いまの段階で千早が太一に額を頭に当てるのはやり過ぎなんじゃないか?というところでした。

この記事へのトラックバック