次のステージへ-ちはやふる20巻感想

21巻発売前に滑り込みで20巻の感想アップです!

20巻感想がこんなに遅くなったのは
感想が思い浮かばなかったのではなく
ただサボっていただけなので、ご心配なく!(←余計タチが悪い?!)



◆さらなるステージへ◆


ちはやふる(20) (BE LOVE KC)



・目の前にいるのは、太一!

千早が太一を見ました!

一緒に頑張ってくれた男の子だ、のシーン。

ついに、ついに、ついに、千早が真正面から太一を見たんです!

(画像を載せようかと思ったけど
 やっぱりコミックスで見てください)


太一は、当初、千早の視界に入っていませんでした。

3巻十二首。
太一が「目の前にいるのはおれだろう?」と
心の中で叫ぶ印象的なシーンがあります。

太一と練習していながら
考えているのは「新と対戦すること」
そんな千早に向けて発せられた独白です。

千早はこのように太一のことを見ていなかったのです。

千早が目の前の太一ではなく
遠くの新のことを考えてしまっていたのは
新の存在が非常に大きいこともさることながら
太一が千早の視界に入れるような
目で追いたくなるような存在ではなかったことが理由でもあります。

千早が目で追いたくなるような存在というのは
(かるたに限らず)情熱を持っている人間です。

太一は人のこと周りのことを考えるのに長けている分
自分のことだけを考えたり何かに一途になったりするのは苦手です。
それはすなわち情熱と呼べるものがないということです。

そんな情熱のなかった太一が
逃げずに前を見続け
少しずつ少しずつ成長して
自分のことに集中できるようになり
自分の運命を受け入れることができるようになり
自分のスタイルを身につけることができるようになりました。

「情熱」の領域に足を踏み入れました。

この成長の過程を経て
ようやく千早に同じステージにいる人間として
認識されたのです。

そして千早はそんな太一を認識して、とまどっています。

目の前にいる太一が
幼馴染みの太一なのに
大人になった太一でもあり
でもやっぱり根っこのところは変わらず太一のまま。

そんな千早の気持ちが
「太一だ」
「知らない人みたいなかるたを取るのに 太一だ」
「太一なのに知らない人みたいだ」
「でも太一だ」
「ずっと一緒にがんばってきてくれた男の子だ」
というセリフに表れています。

千早にとって太一は「(幼馴染の)太一」のままだったのですが
太一だってあの頃からだいぶ成長しているのです。

そのことにようやく千早が気づいたのです。
目の前の太一をあるがままに捉えるようになったのです!

以上、3巻から20巻までの太一の物語をざーっと追いました。
この場面は太一の物語の集大成の1つです。

このブログを以前から読んでくれていた人なら
ぼくがどれだけこの瞬間を待っていたか
分かってくれると思います。

三十四首感想(2):See,Watch,Look
(旧ブログ)
このあたりの記事なんかは
いま読んでもらえると面白いんじゃないかと思います。


千早は太一のことを
「幼馴染みの太一」としてしか捉えていなかったのですが
やっと目の前の太一をきちんと認識しました。

17巻で新を、20巻で太一を、きちんと認識しました。
千早・新・太一の三角関係が進展するのは
ヒロイン千早がヒーロー2人のことを
正常に認識したここからでしょうね。



・ザ・主人公

千早、A級初優勝!!

これまで様々な場面で
A級トップクラスの選手と渡り合ってる姿を見ていたため
ともすると忘れてしまいそうですが
千早はA級で初めての優勝です。

太一と逆で、情熱はあるものの
一途すぎて周りが見えていなかった千早。

原田先生から感じの良さに頼る取り方を封印され
周りから色々取り入れるようになり
積み重ねてきたものが結実しました。

準名人、元クイーンを倒し
誰よりも近くでがんばってきた太一と最高の試合をして
勝ち取った優勝です。

優勝の決まった次のコマ。
ちはやふるで一番のぶち抜き大写しショット。
かっこよくて何度も見てしまいます。
主人公らしい良い表情です。



・新

さて、この試合を観戦していた新は焦りを感じています。
なぜ決勝で千早と戦っているののが自分ではないのかと自問したり
試合後太一に「千早は誰のものでもないよな」と確認したり。

新はどうしちゃったのでしょう。。

それはこういうことだと思います。

新にとって小学校時代の千早太一との思い出は
かけがえのないものです。
なかでも、千早との対戦は特別なものでした。

千早に情熱を伝え、千早から情熱が返ってきた
という二人だけの物語、聖なる領域がありました。

しかし、その聖域に太一が入ってきました。
新と太一の二人だけの領域だったはずが
千早と太一が情熱をぶつけ合って試合をしています。

新にとって小学生時代の千早との試合は心の支えでした。
これがあるからこそ新はいつも自然体で対戦できていたのです。

千早が太一のものだろうがなんだろうが
千早と情熱をぶつけ合えるのは新だけだったのです、いままでは。

二人だけの聖域が二人だけのものではなくなって
新は余裕がなくなってしまったのだと思います。

こうなると、千早が誰のものでもかまわないというような達観は
できなくなってしまいます。
こういったところから、「誰のものでもないよな」発言が
飛び出したのでしょう。

新にしては珍しいですが
ぼくとしては、新のこういう人間らしい感情の動きが見たかったので
この先の新が非常に楽しみです。


ちなみに、名人が新のかるたを見てテンションがあがらないと
言っていますが、これは本調子でない新を見たからですかね。
それともいまの新が絶好調であってもテンションあがらないんでしょうか。

いずれにしても、新はこの先かるたのスタイルが
変わってくる可能性があります。
というのは、新はじいちゃんの真似でしかなくて
新のかるたではないんですね。

じいちゃんのかるたを踏襲するという物語も美しいので
このままじいちゃんのかるたのスタイルで突き進むかもしれません。
でも、末次先生ならたぶんもう一歩踏み込んで
「借り物」から「本物」へと向かう物語を描いてくれると期待。

そして、「本物」を身に付けた新は
名人のテンション上げさせ、引退を食い止めると予想。

この話って以前コメント欄で書いた気がするけど
ここからの新の物語の軸の1つになると思うので
あらためて書きました。



・太一は何がしたいのか

名人になりたいのではもちろんなく
そして単に千早に勝ちたいのでもなく
自分になりたいんですね。

太一は親の敷いたレールを走り
やるべきことをきちんとやり
周りの人間の意志を尊重してきました。

その分、自分の意志や欲求は表にはでてきませんでした。
太一自身、自分がどうしたいのかが分からないのです。

「いま自分が一番やりたいこと」を意識的にやっています。
「千早に勝ちたい」というのはそのときにやりたかったこと。
こういった「いま自分が一番やりたいこと」をやっていくことで
自分が何をしたいのかを探しているのでしょう。

―自分が何がしたいのかを探す
これが「自分になりたい」ということだと思います。



・富士崎・・・

瑞沢をあれだけ苦しめた富士崎のメンバーには
大人の大会でも手ごわいところをみせてもらいたいところです。

特にエロムくん。

あんなに強そうな雰囲気があって実績もあるのに
一回戦負け。

太一を見習って
隣に桜沢先生の乳があっても
自分の試合で手いっぱいだよ
となってほしいものです(笑)



・引退?

それと気になったのが、原田先生の必死さ。
これ、近いうちに引退するんじゃないか心配です。



・27枚!

周防名人のとっての一字決まりが28枚ではなく
27枚ということが発覚。

普通どーでも良いことですが
ぼくにとっては結構重要。

というのは、ちょうど3年前の今日
周防名人の1字決まりがなんの札なのか推測したのですが
そのとき結局名人の言う「28枚」にたどりつかず
27枚でとまってしまい、諦めたんです。

やはり素人考えではムリ。。

と思いきや、27枚だというではないですか。

もしかして当たってたりして??と微かに期待しちゃいます。

もうすぐ9巻
(旧ブログ)

2文字目が強い子音(KG、PB、SZ、TD)のものが20枚あったので
これと本来の一字決まりの7首とを足したものが
名人の一字決まりなんじゃないかという予想です。



20巻は千早・新・太一が
それぞれ次のステージへ向かい始める第一歩の話でした。
21巻か22巻で3人の物語の到達点が見えてくるとにらんでいます。

~さらなるステージへ~



駆け込みで、しかもうつらうつらしながら書いた記事なので
後日加筆修正すると思います。



漫画『ちはやふる』

 1巻~4巻(一首~二十三首) 各話感想 目次

 5巻~8巻(二十四首~四十七首) 各話感想 目次

 9巻~12巻(四十八首~六十八首) 各話感想 目次


アニメ『ちはやふる』

 アニメ『ちはやふる』 各回感想 目次



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