ちはやふる35巻感想

・179話

同じ方向を向いている仲間の不在に寂しさを感じた千早が、太一を見つけ、太一の熱のこもったメッセージを思い出して気合いを入れるシーン、良いなぁ。
同じ方向、同じ熱量。

・180話

千早の取りが速くなっているのが画からも分かるのように描かれているのが素晴らしい。
リアルな描写を保ちつつ漫画の技法を駆使して速さを表現しているよなぁ。
1巻から少しずつ速く見えるように描き分けてる作者の繊細な技術たるや。


・181話

理音がチョコを積極的に食べたシーンが熱い。
最後まで戦うという言葉に刺激されていま食べなきゃ!となったのだけど、加えて、苦戦を足のせいにしない千早の態度を見て、ベストでない状況(オニギリなし)を不運のように捉えていた気持ちを改めたのだろうなぁと。


北野先生→山本由美さんの"継承"の話をうまく使ってくるなぁ。7巻8巻で描かれてる山本由美さんの葛藤の先にこの話があるというのは救われる。


・182話

大人たちが自分の生きている物語というものを強く意識している回。
主役は自分だとばかりに動き回る人、物語の外で休んでる人、受け継いだ人、復帰した人、役割に徹する人。

35巻全体を通して、主役・悪役・物語などが頻出のキーワード。


・183話

普段は役割に縛られてしまう太一が、周防名人スタイルで戦うというその一点に心血を注ぐことで、試合を楽しめている。

他人になることで役割から解放されて自分になれている、というのがパラドクスで面白い。


・小ネタ

35巻通してのもう1つのキーワードが「匂い」
物語世界をよりリアルに見せたいとき「匂い」というキーワードはよく使われる。
その意味で、作中の"解像度を上げる"という言葉とも親和性がある。
単に真島一族の優雅さを描く以上の意図があるのかなぁと深読み。



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しれっと復活してみました。



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