ぼくの思い出をいくらで買ってくれますか?-漫画23冊一言レビュー(2)

漫画を大量に処分したので
その供養としてレビューしています。

処分対象だった漫画は以下のとおり。
このうち6つだけ残しました。


てんで性悪キューピッド
BLACK CAT
ラルグラド
天上天下
ARCANA
花とみつばち
バジリスク~甲賀忍法帖~
↑前回ここまでレビュー

喧嘩商売
H2
YAWARA
20世紀少年
サンクチュアリ
そらのおとしもの
機工魔術士-enchanter
EIGHTH
↑今回レビュー

煌羅万象
うそつきパラドクス
銀と金

アカギ
牌賊オカルティ
打姫オバカミーコ
兎~野生の闘牌~


今回レビューする8作品はメジャーなものが多いです。



・喧嘩商売

木多康昭って漫画家知ってますか。

有名人スキャンダルネタと下ネタ中心のギャグ漫画
を得意とする漫画家です。
代表作はジャンプで連載していた『幕張』。
やりすぎて発禁になった作品もあるとかないとか。

そんな漫画家が、本格格闘漫画を描いてみたら
なんとこれが普通に面白い!

いや、めちゃくちゃ面白い!!

高校生のおちゃらけ主人公が
あることを機に本気で武術を学び始め
持ち前のセンスと秘密の奥義とハッタリ込みの駆け引きで
明らかに格上の相手を倒していく爽快なストーリー。

異種格闘技戦という意味でホーリーランドに似ていて
駆け引きという意味でカイジ的な要素があります。

これに加えて、ライバルキャラ達の背負っているものを
描くのがものすごくうまいんです。
20人近いライバルキャラ達にそれぞれ背景があって
その物語の1つ1つが面白いんですね。
まさかこの作者が人間ドラマを描けるとは。

えげつないギャグを許せるかどうかが
最大の難関かもしれません。
あと画のクセが苦手な人もいるかな。
さらに言うと、5巻まではそれほど面白いというわけではないです。

が、6巻からはもう手に汗握るバトルの連続です。

この本は誰かに薦めたことはないのですが
そして難点も少なくないのですが
バトル漫画好き+駆け引き好きならぜひ!

というわけで、残留。


・H2

レビューする必要もないでしょうが、あだち充の野球漫画です。
あだち充の代表作は『タッチ』ですが
野球漫画としても恋愛漫画としても『H2』の方が
断然面白いという人は少なくないのでは。

超名作です。

野球パートと恋愛パートがそれぞれ展開していって
最後に1つの物語に収束していくところは
あだち充の真骨頂ですね。

泣けるシーンも燃えるシーンもたくさん詰まっています。

以前ちはやふる13巻感想の記事で言及しましたが
木根くんの試合が大好きですね。

酒飲みながら語りたいくらい思い入れの強い作品です。


というわけで、処分。


・・・はい、そうなんです。
なぜか処分しちゃいました。

あだち充作品ってなんでか分からないんだけど
処分したくなっちゃうんですよねー。
手元に置いておきたくないというかなんというか。
『ラフ』も大好きだったのに早々と処分したんだよなぁ。

心をえぐってくるからかなぁ。
共感してくれる人、ご意見お待ちしています。


・YAWARA

浦沢直樹の代表作。
言うまでもないですが、スポ根恋愛柔道漫画。

古い漫画なせいか柔道というマイナージャンルのせいか
知名度の割に意外と読んでいる人が少ないんですよね。

絶対読むべきですよ!
この漫画は万人向けです。

物語の丁寧さとスポーツ漫画の興奮が両方高いレベルで揃っています。
その意味ではちはやふると共通します。
(ちなみにアニメ制作会社も同じマッドハウスという会社です)

尻上がりに面白くなる漫画なので
序盤はつまらなく感じるかもしれませんが
先に進めば進むほど面白くなり
しかもなかだるみがないので
いったんはまると止まらなくなります。

スポ根ものとしては、亜流かもしれません。
主人公が天才すぎて、努力→勝利の王道パターンにならない。
それでいてドラマはしっかり展開していきます。
(そういう意味では物語を描く人にとって
 お手本になるかもしれません。)

その分、恋愛漫画としてはベッタベタの王道です。
超ベタベタで、結末なんて分かりきっているんですが
焦らされてハラハラドキドキするし
ラストは感涙必至です。

最近はミステリーやSF要素の強い作品ばかり
描くようになってしまった浦沢直樹ですが
この人はベタな作品や人間ドラマ中心の作品こそうまいと思います。

ぼくの中で
試験勉強のやる気がなくなったときに
読みたくなる漫画ナンバーワンです。



当然、残留。


ちなみに、「一本取って勝てィ!!」という回
(フランスチームと試合する回)が
すっごく好きなんですが、分かる人はコメントください。


・20世紀少年

これまた解説の必要のない浦沢直樹の超人気作品。

1巻を読んであまりの面白さに度肝抜かれました。
2巻を読んでこの面白さは本物だと確信しました。
3巻を読んで4巻以降を買って来なかったことを後悔しました。

1話1話がクオリティの高い短編として成立していながら
メインの物語が急ピッチで展開していく。

良質な短編を描きながら長編を紡いでいく手法は
前作『MONSTER』でも使われていて
成功していましたが
メインの物語を急展開させるという超高難度の技術を持っている漫画家は
この人の他にはいないのではないでしょうか。

漫画を読んでいてこれ以上興奮して読んだことはないかもしれません。
それくらい面白かった。

8巻までは・・。

小泉が登場してヴァーチャルアトラクションの話が始まると
一気にやっちゃった感が出てきて。
その後も面白いは面白いんだけど
『MONSTER』で痛い目見てる読者としては
ラストが大惨事になることを予期してしまうわけで。

そして、予想どおりの締まらない結末。

ミステリは意外性と論理性の両立が重要であるが
あの結末は意外性と論理性の両方が欠如していた。

ミステリとしては及第点に届かず。

そして、あれだけ謎を前面に押し出しておいて
ミステリはメインではないという反論は成り立たないだろう。

たしかにノスタルジーや人間ドラマに重きを置いているとはいえ
ミステリ部分を読者に期待させる描き方であったことは
否定することができないはず。

このように物語の畳み方は、かなり問題あり。

・・・と、痛烈に批判しましたが
それでも最後の方までなんだかなんだ楽しみました。
少なくとも序盤を読んだ興奮はいまだに忘れられません。

結論的には、処分。



サンクチュアリ

ものすごく熱い政治系漫画。
腐りきった日本を変えるため
二人の若者が立ち上がった。
二人は表の世界と裏の世界に分かれ
それぞれ上を目指していく。

とにかく熱いです。
普段この手の男臭い漫画は読まないんですが
これは1巻を読んだだけで絶対に面白いと確信して大人買い。
読むと必ず、自分もこの国を変えてやる~!的な
テンションになります。

熱い話が好きな人で劇画調の画がいやでなければ
オススメです。

ストーリーは現実的にはありえない話ですが
これを読むとなんだか選挙に行きたくなります。

迷った末、処分。


そらのおとしもの

お色気コメディ成分多めなSFファンタジー。
空から降ってきた人型ロボット(美少女)の
ご主人様となってしまった主人公が
幼馴染の女の子や先輩と楽しい学園生活を送りながら
徐々にこの世界の理をめぐる戦いに巻き込まれていく話。

妙に深めな設定なのに軽いノリというミスマッチ感が魅力。

人気漫画ゆえか展開が少し遅くなっているため
手元に置いておかなくてもよいかと思って、処分。



機工魔術士-enchanter

SFアクション学園ラブコメ異世界ファンタジー!
って意味が分からないと思いますが、ほんとそんな感じで
色々詰まってます。

普通の高校生が
武器や道具を加工する魔法の技術を身に付けて
異世界でアドベンチャーを繰り広げたり
学校で恋に悩んだりしながら成長していく物語。

ほのぼのとシリアスがいい感じのバランスです。

色んな要素を詰め込んだ作品は他にもたくさんあれど
この作品は「本物と偽物」というテーマが
頭から終わりまで貫かれているので
色んなジャンルを詰め込んでも散漫にならないのがポイント。

ストーリーの運び方が独特なのもまた魅力。

一風変わったRPGとか好きな人にお勧め。
7巻あたりから急激に面白くなる。

化物語で「本物と偽物」というのがテーマを考察して
このテーマに関して2回りくらい理解が進んだと思うので
もう一回読んでみようと思い、残留。


EIGHTH

機工魔術士-enchanterと同じ作者の作品。

企業の研究室専属のボディーガードが主人公。
最先端のバイオテクノロジーを軸に進む物語。
対立組織から機密や研究者を守るのだが
まだまだボディーガードとして経験の浅い主人公は
失敗を繰り返しながら徐々に成長していく。

8巻だか9巻だかまで来てるのに
盛り上がる展開がいまいち少ない。
全ての話がパタパタパタとつながってきそうなのだが
まだその兆候がないのでちょっと焦れてきたところ。

もう見切ってしまおうかとも思ったんだけど
作者に対する信頼から、残留。



というわけで今回はメジャーなのが多めでした。
次回ラスト。
次回は麻雀漫画に偏ってます。



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