骨太ドラマの逆襲-ドラマ『半沢直樹』を最終回まで視聴して

TBSドラマ『半沢直樹』が非常に面白かった。

毎週毎週はハラハラドキドキの展開で

一回たりとも見逃したくない、

そんなドラマでした。

今年の流行語ナンバーワンは

「倍返し」で間違いないでしょう。

(あ、「今でしょ!」が一番か。)


そんな『半沢直樹』ですが、ドラマ開始まで

TBS内でもここまでの人気が出るとは思われていなかった

というのは有名な話。


監督とプロデューサーは

平均視聴率15%を取ろうと計画していたとのこと。


しかし、蓋を開けてみれば、

初回で15%という数字は楽々達成し、

以降の視聴率は毎回右肩上がりで常に20%超え。

さらに第7話からは30%超え。

最終回はまだ結果が出ていませんが

40%超えも夢ではない様子。

⇒最終回の視聴率に関する爆笑画像


この高視聴率を受けて逆に混乱したのがTBS

というウワサも聞いたことがある人は多いはず。


世界陸上や選挙特番の影響で

『半沢直樹』の放送がとびとびになったことが

問題になっただとか、

全10話のところを引き延ばして話数を増やそうとしたが

主演の堺雅人のスケジュールが合わなかったために断念しただとか、

TBSが急遽映画化を考え始めたとか、

様々なウワサが聞こえてきます。


ニュースソースが微妙なので

どこまで本当かわかりませんが、

さもありなんといったところです。


さて、この半沢人気に関して、巷では、

なぜ『半沢直樹』はこんなにも人気を獲得したのか

という分析が色々となされています。

が、

これについては、むしろ切り口が逆ではないのか?と思うのです。


すなわち、

「なぜ半沢の視聴率は高かったのか?」ではなくて、

「なぜ半沢が視聴率を取れると予想できなかったのか?」ではないかと。



だって、

ストーリーが面白くて、

キャストが良くて、

演出もいい、

こんなドラマ、人気が出ない方がおかしいじゃないですか。


緻密に練られていてリアリティがありなおかつ痛快な物語。

実力派の俳優陣の飽きさせない演技。

一度見たら忘れられないインパクトのある登場人物たち。

銀行の仕組みや論理をきちんと説明しつつ

スピード感あふれる展開。

次回がどうしても見たくなる最後の引きなどの演出。

どれを取っても高い水準です。


こんなクオリティの高いドラマが面白くないわけがない。

人気が出ないわけがない。

監督だってプロデューサーだって

このドラマの出来が良いことなんて

最初から分かっていたはず。


なのに、なぜ視聴率が取れると予想できなかったのか。


それは、テレビ業界の常識。

ぼくのような素人からすると

面白いドラマが視聴率を取らないことに疑問を覚えるのですが、

テレビ業界の常識(マーケティング)では、

登場人物に女性が少なく

わかりやすく視聴率を取れるキャラクターもおらず

恋愛もないドラマは、女性が観ないため視聴率が低いと予想されるらしい。

⇒監督も想定外!「半沢直樹」メガヒットの裏側


今回は、このテレビ業界の常識が通用しなかったから、

高視聴率を予想できなかったのでしょう。


では、このテレビ業界の常識はなぜ通用しなかったのか。


それは、視聴者が、面白いドラマ、良質なドラマに

より敏感に反応するようになったから。

いや、視聴者が、面白いドラマ、良質なドラマを拾い上げ、

他人に伝える手段が向上したからと言った方が正確かもしれません。


以前は、良質なドラマもなにかのきっかけで注目されないと

埋もれてしまって視聴率が低いまま最終回を迎え

後になって面白さが口コミで遅れて伝わり、

再放送で意外な高視聴率を記録する、

なんていうことがままありました。


しかし、いまは、Twitterやfacebook、LINEなどのツールによって、

口コミのスピードは格段に上がっています。

ある人が面白いと感じたドラマの評判は、

時間をおかずに他の誰かにも伝わり、

その誰かが放送期間中に視聴するきっかけになる。

その結果、視聴者の面白いドラマへの反応が早くなっているわけです。


つまり、視聴者の口コミのスピードが数年前よりも格段に上がっていて、

面白いドラマが面白いと評価されやすい時代になっているため、

従来のテレビ常識はいまの時代にはそのまま通用しなくなっている、

そう考えています。


まとめます。

半沢が人気が出たのは、

ドラマの質の高さと口コミ。

半沢人気を予想できなかったのは、

いまの時代の口コミの力を正確に評価できなかったから。

だいぶ乱暴な論理展開ですが、

そう結論づけたいと思います。


さて、面白いドラマが面白いと評価される時代が来たということは、

制作側も面白いドラマを作るモチベーションが高まるはずです。

そうなると、今後、面白いドラマ、良質なドラマ、骨太なドラマが

どんどん増えていくという皮算用が出来ます。

いまはドラマ低迷期と言われていますが、

ドラマ制作者の方々には、これまでの分を倍返し!にするくらい

面白い作品を世に出して盛り返してほしいですね♪


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